こんにちは、アラフォー独身女のはんまゆです。
先日(2018年6月)、全話の放送を終えたテレビ朝日系土曜ドラマ「おっさんずラブ」。
これまで見たどのドラマよりも、切なさとときめきと笑いをたくさん届けてくれて、今後どんなドラマを見てもつまらなく感じてしまうんじゃないかと思うくらい、強烈に刺さった作品でした。
このドラマの良さを知らない人に伝えたいと、前回の記事では、放送を見ていない人向けにあらすじやポイントをまとめてみました。
でも、自分の中でいまだ余韻が冷めないため、特にしびれた場面や、最終話の終了、Twitterで初めて知ったこと(演出に隠されたねらいなど)などをまとめてみました。
「おっさんずラブ」にハマった方とちょっとでも思いを共有できればうれしいです。
これ以降、読了には4分ぐらいかかる長文なので、暇つぶしにでも読んでいただければ幸いです。
※完全にネタバレ含んでいるので、これから動画などでご覧になる方は、ご遠慮ください!!
「おっさんずラブ」最終回でしびれた場面
ドラマのタイトルと、「男同士の三角関係」って時点で、当初まったく見る気なかった「おっさんずラブ」。
初回放送日、帰宅してテレビをつけたらたまたま場面が映って、部長が春田に全力で告白するのを見て、その迫力と純粋さ、真摯さに圧倒!
牧の告白のセリフにあっけにとられ、以来、回を追うごとにハマっていきました。
印象に残った場面を上げればきりがないので、最終話でしびれた場面をピックアップしてみました。
★牧がちずに「つれぇ」と、苦しい胸の内を明かす場面
:前回6話で、精いっぱい強がって「春田さんのことは好きじゃない」って別れを告げた牧が吐き出した本音に、涙せずにはいられませんでした。
★結婚式の「誓いのキス」。春田が牧とのキスや牧の様々な表情を思い出し、無意識に心のうちに閉じ込めていた思いに気づいた瞬間から泣きじゃくりながら教会を出るまでの一連の場面
:一つひとつの表情やしぐさを見るにつけ、もはや春田の魂が、完全に田中圭に乗りうつっていたというか、演技を超越していたように感じました。
春田の脳裏に最後に浮かんだ牧の表情は、何度見ても胸がしめつけられる思いがしました。
★上記の場面で、自分のつらさをぐっと押し殺し、10年以上春田を見てきた「上司」として牧のところに行くようにと気丈に言う部長。
:部長の深い愛と、10年以上かけてきた純粋な恋心を思って、たまらない気持ちになりました。
6話終了後、牧があまりにもかわいそう過ぎて、最終話の予告編を見て、「部長と結婚?」と部長に対して、ネガティブな気持ちを持っていた自分をボコボコにしたいくらい。
「おっさん」の愛の深さを目の当たりにして、自分の未熟さを猛省しました。
★式場を出た春田が牧を見つけたところから、「ただいま」「おかえり」までの場面
:ほんと、号泣。「俺といたら、春田さんは幸せになれませんよ!」と言いながらも、せいっぱい涙をこらえる林遣都の張り詰めた表情は、もはや芸術的。
春田のことが好きすぎる牧の心が、表情にめいっぱい表れていて、胸に響きました。
「ただいま」「おかえり」には二人の相手への愛おしさがぎゅっと込められているのを感じました。
★職場で春田と最後の会話を交わし、背中を向けて部長室に向かう部長
:前回6話で、春田が牧との関係を職場でカミングアウトしたときは、「ブラボー」と言いながら、自室に入るまでずーっと大好きな春田を見つめながら後ろ歩きで下がっていった部長。
この場面で、春田に背を向けて去る部長を見て、「もう終わらせなきゃいけない恋なんだ」と部長が自分の心に言い聞かせているようで、ぐっときました。
そんな部長を気にかけるように、春田も部長の背中を最後まで見届けていたのも印象的でした。
〇最終回の最後、春田と牧のいちゃつき場面。
:この二人のやりとり、永遠に見ていたいです笑
最終話放送後、「おっさんずラブ」視聴者の方々のツイートで初めて知ったことまとめ
最終話を見終えた後、心揺さぶられる展開と、願っていた以上のハッピーエンドに大泣きした私。
すぐ寝る気には到底なれなかったうえ、ブルーレイがなかなか予約ページに行けなかったので、ドラマの余韻に浸りながらTwitterで「おっさんずラブ」関係のツイートを眺めていました。
熱い投稿の数々を眺めていると、演出に込められたねらいや、最終話で回収されていたドラマ前半の伏線などなど。
気づかなかったことが多々あって、ファンの方々の洞察力にびっくり。
ということで、自分の備忘録のようなものですが、Twitterから私が初めて知ったことをまとめてみました。
~最終話~
〇春田が道路を隔てて、牧に好きだと叫んだ場面。
「そっちに行くから!待っててー」と言うセリフと、道を挟んでいるというシチュエーションは、以前、武川主任が牧に、「あっち側の人間を好きになっても幸せにはなれない」と言ったことを受けたもの。
つまり、春田が牧のいる側の世界に入ったということを意味している。
:もはやここの場面を見ているときは、春田が牧に好きだと伝えた嬉しさで感動して、場面やせりふにこめられた狙いにちっとも気づきませんでした…。
〇結婚式前夜、部長が春田へ宛てた手紙に書いてある「いいところ」は9個
第2話。会社屋上の部長と牧のけんかシーンで、部長は春田の「いいところを10個言えるか?」と言っていることの受け。
:このドラマって、無意味な場面とかせりふがなくて、全てに意味をきちんと込めているんだなぁと改めて感心。
〇(最終話ではありませんが、)上記と絡み、蝶子さんが部長の恋を応援すべく、紙に書きだした部長のストロングポイントは10個ある。
:30年連れ添った蝶子さんの愛情を感じます。
〇結婚式の誓いの場面。部長のセリフ「神様の前で嘘はつけないね」は、初回から毎回冒頭で、「神様・・・」から始まるはるたんの独白の受け。
:この時、もはや涙が止まらず、部長のセリフも単純に「教会という場所でのセリフ」と思っていて、毎回の春田の独白のことなど全く頭に思い浮かびませんでした…。
〇動画で音量を上げてかすかに聞こえる程度ではあるけど、春田が牧に「結婚してください!」と言って、抱きついた場面で牧が「うそ…」と言っている。
:動画で何度か聞き返したら、確かにかすかに言っていました。
もうこの瞬間、林遣都は、演技しているというより、完全に牧の魂が乗り移っていたんじゃないかなぁ。
〇最終回のラスト。スーツケースに大量の荷物を入れようとして、勢い余って転がって「痛い痛い」と声を上げる場面は、第1話の牧の告白=「春田さんが巨乳好きなのは知ってます。でも…に続くセリフ=にあるものの暗示。
:単に、海外に行く準備をしている光景かと思いきや、そういうことだったのかと。やはり深夜のドラマは大人向けです。
それにしても、演技とはいえ、上記のセリフをあんなに真剣に言える林遣都はすごいです。
→細かい小ネタはまだまだありましたが、全て挙げるとキリがないので、大きな点をまとめました。
それにしても、Twitterもインスタのコメントも、OLファンの愛があふれてますね。
なんで「おっさんずラブ」は、ここまで多くの人の心にささったのか考えてみた
このドラマって、「このセリフで視聴者を泣かせよう」っていう上から目線の押しつけがましい意図がなく、演じ手も「ここで笑わせよう」っていう雑念がなく、ひたすら純粋に役柄を愛してまっすぐに打ち込んでいるから、視聴者の心に深くささったんじゃないかなぁと思いました。
一昨年にえらく流行った、高校生の男女を主人公にした某映画のことを思い出しました。
あまりに評判だったので、映画館で見てみましたが、私には何の感動もなく、1ミリの涙も出なかったのですが、後日、その映画のプロデューサーがテレビのインタビューで語っていました。
「何かを伝えたいという思いがあって、この作品を作ったわけじゃない。いやらしい言い方だけど、こういう場面作れば、見ている人が感動するだろうな。こういうのを求めてるんだろうなっていうのがわかるんですよね。だから、そういうものを集めて作った映画です」
…「おっさんずラブ」は、伝えたいものがあり、セリフも場面も、無理のない自然さがあったから、視聴者の心にも自然にすとーんと入ってきたんじゃないかなって感じました。
さいごに(42歳独身の女の一人として)
42歳独身の女である私。独身生活の自由さを満喫してやりたいことをやっています。
でもその一方で、独身男女が集まる場に行っても、特段気になる男の人も全くいないことも多々あり、
「結婚するなら、この中から無理してでも探さなきゃいけないんだろうか?」
「ていうか、そんなに無理にしなきゃいけないの?そもそも結婚ってなんなの?」
などと、悩むこともありました。
でも、このドラマを見て、マロが言ったように、結婚って本来は「好き過ぎてヤバいときにする」というシンプルなものなんだと改めて思いました。
最後は神様にも聞かず、感じるままの気持ちを「結婚」という言葉とともに、牧にぶつけた春田が、それを証明してくれました。
この先結婚する機会があるかわかりませんが、とりあえずは、好きな人の胃袋を支えられる牧のように料理を習慣化して、部長のようにいくつになっても純粋な心を忘れず、春田のように他人への優しさを持って、ちょっとずつでも成長して生きていこうと思えました。
…てか、何だろ、この決意表明。
それだけ心に刺さったドラマということで、「おっさんずラブ」ブルーレイが届く10月5日以降を楽しみにしようと思います。
結婚以前に、「人が人を純粋に好きになるって、やっぱりいいよなぁ」って感じさせてくれたこのドラマには、ほんと感謝です。
見ているうちに、純粋な気持ちを取り戻せた気がしますし。
以上、激しく長文でもうしわけないですが、最後までブログ「ときめき充電記」を読んでいただき、ありがとうございました。
はんまゆ