新人時代に職場の義理チョコ習慣を廃止した話

★バレンタインデーに幸せの子豚チョコ「トゥットベーネ」・ スイーツ

どうも。46才独身女・はんまゆです。

先日、バレンタインの自分用チョコについて書いた後、新人時代に職場の義理チョコ文化がウザすぎて、何とか廃止につなげたことを思い出したので、その当時の話を🍫

 

「職場で女性社員が(あげたくもない)義理チョコを配る」

という昭和な慣習が今も少なくないそうですね。

(▶(株)secret placeの調査で、「今年義理チョコを渡す」女性の「渡す理由」第3位は「義理チョコ文化があるから、付き合いで」(21.4%)。PR TIMESより

 

今回、社会人1年目だった私がどうやって職場の義理チョコ廃止にこぎつけたかを書いてみます🖊

もはや20数年も前のことなので記憶がおぼろげな昔話ですが、「職場の義理チョコをなんとかやめたい」という方の参考になれば幸いです。

(以下、チョコの写真を挿絵的に適宜載せておきます。”口直し”的にご覧ください)

 

義理チョコ習慣があった当時の職場

新人の雑用の一つとして、義理チョコを買うように言われたのは1999年のバレンタインシーズン。

当時勤めていたのは社員100人位の小さい証券会社で、所属部署20人のうち女性は4人だけ。

新人の私に課せられたのは、「男性社員15人位のチョコを買って配る+女性社員4人で割り勘」ということでした。

 

言われた瞬間からゲンナリして女の先輩たちに

「男の人だって義理チョコなんて誰も喜んでないだろうし、お金もムダだし、やる意味あるんですか」

などと言ったと思いますが、

「毎年あげているから」

などと言われてスルーされました。

 

それでも毎年こんな雑務をやらされるのはたまらないし、未来の後輩に同じ思いをさせたくもないので、

「何とか私の代で決着させよう」

と動いてみることにしました。

2023バレンタインでデジレーのチョコ売り場(日本橋三越)

自分用チョコを買った日本橋三越本店催事場の「デジレー」で

 

新人の私が義理チョコはなくすべきと感じた理由

当時の私には、あげたいと全く思えない職場の義理チョコなど、お金と時間と労力のムダとしか思えませんでした。

具体的な言い分は↓

◾️15人分ものチョコを一人で買いに行くのが面倒
◾️女性の人数が少ないので1人数千円の出費。当時安月給のOLだった私にはお金の無駄遣い
◾️どんなに考えて選んでも、味にケチをつける人が必ずいる
◾️男性社員も「義理」とわかっているから大して喜ばれもしない
◾️男性社員は既婚がほとんど=奥さんからチョコをもらうので不要
◾️私と同じ立場にある、男性社員の最若手がホワイトデーのお返しを選ぶのが相当面倒と思われる

 

 

さらに、ホワイトデーのお返しめあてに高いチョコを買って、女性社員一人あたり4〜5,000円払ったこともあるという話まで聞いて、心底うんざり(-_-;)

”お返しめあてにいいものをプレゼントする”って、なんてさもしい、貧乏くさい根性だろう。

好きでも何でもない男の人が義理で選んだものをもらうより、自分でお金出して気に入ったものを買う方がずっと気分いい。

 

「こんなしょうもないことにつきあってられんわ。絶対やめよう」

と気持ちを固めました。

★大丸東京で買ったミッフィーチョコ。アップ

モロゾフのミッフィーチョコ

 

義理チョコ廃止に向けて一人動く

先ほどの「義理チョコはなくすべきと感じた理由」はごく真っ当な内容だと思いますが、女の先輩たちから後押しされない以上、

「新人1人がワーワー言ってるだけ。単なる持論」

で片付けられてしまいます。

 

同じ考えの社員は他にもいることを示すため、また、私の言い分をきちんと立証するために男性社員たちにも話を聞いて、”証言”を集めることにしました。

 

すると、

「(若手の男性社員→)ホワイトデーのお返しは何あげたらいいか、いつも困る」
「チョコは奥さんからもらうから、正直、職場でもらうチョコは娘にあげてる」
「もらえれば多少嬉しいけど、なくても別に構わない」

…などなど。

想定されたようなコメントが次々に得られました。

 

中には、「えー、なくなったらさびしいなー」なんて言う人も1人ぐらいいたと思いますが、そんなたわ言は聞かなかったことにして、男性社員たちのコメントを聞くたびに先輩女性たちに伝えました。

アランデュカス・ガナッシュ

三越前の高級チョコレートブランド「ル・ショコラ・アラン・デュカス」のガナッシュ

 

ひとり”義理チョコ廃止運動”のてん末

男性社員の”証言”を示す中、先輩女性の中には理解を示してくれる人もいましたが、「義理チョコ廃止」になかなか首を縦に振らない人もいたので、そこは私も少しゆずって妥協案として、

「いきなりやめるのは抵抗があるかもしれませんし、男性の中には毎年楽しみにしている人もいるかも知れないので、とりあえず今年は配ります。でもそのときに、『チョコを配るのは今年で最後』ときちんと伝えます。その上で来年から廃止すればいいですよね」

と提案。

 

これで何とか廃止につなげることができ、翌年から義理チョコは不要になりました。

202006新宿高島屋のカフェ「ビチェリン」の看板メニュー「ビチェリン」

新宿高島屋のカフェ「ビチェリン」のチョコレートドリンク

 

”義理チョコ”と最近の私

「職場の義理チョコ廃止」というしょうもないことに労力を費やした5年後。

28才で証券会社から、現勤務先の新聞社に転職して以降、社内のどこの部署に異動しても義理チョコ文化はなく、今に至っています。

 

でも数年前に一度、職場用に”義理チョコ”を買ったことがありました。

と言っても、↓こんなのんきな子ぶたチョコを適当に2箱買って「よろしければどうぞ」と呼びかけただけですが。

★バレンタインデーに幸せの子豚チョコ「トゥットベーネ」・

幸せの子豚チョコ「トゥットベーネ」(※現在は販売されていないようです)

 

昔、”ひとり義理チョコ廃止運動”をした私が、なぜ自発的に職場用チョコを買う心境になったかといえば、

■異動後まもない部署だったが、助け合いの精神があるメンバーばかりでとても働きやすかったので、感謝の気持ちを伝えたかった
■子ぶたチョコは、イタリア語で「すべてうまくいく」という意味の「tutto bene(トゥット・ベーネ)」というチョコレートブランド。ハッピーで美味しいチョコなので、日ごろお世話になっている同僚たちに贈りたかった

 

ー今の私はバレンタインに限らず、仕事でお世話になった人にちょっとしたお菓子をプチプレゼントすることが時々ありますが、”ひとり義理チョコ廃止運動”をしていた頃は、一切していませんでした。

 

「あげたいとも思えない義理チョコを、集団的&慣習的にお金を徴収して配る」

という形式をうっとおしいと感じるのは当然だと思います。

 

でも、あの頃、職場の人たちにもっと感謝の気持ちがあれば、

「感謝の気持ちを示すのはいいと思いますが、金銭面や商品選びの負担感を軽減するためにも、男性社員がホワイトデーのお返しをしなくてもいいくらいの安くて簡易なチョコにしてはどうでしょう」

などと違った提案ができたかもしれないなと思ったりしました。

 

ー以上、私の義理チョコ廃止話でした🍫

46才独身女・はんまゆ

 

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