どうも。テレビ離れが著しいアラフォー独身女のはんまゆです。
久々にハマった日テレ系ドラマ「コントが始まる」(土曜22時~)が素晴らしすぎるので、紹介します。
主演は、菅田将暉さん。
売れないお笑いトリオが、活動から10年経ち、直面する人生の岐路や、家族、恋人との関わりを深く描いたお話です。
おすすめのポイントは
菅田将暉、神木隆之介、有村架純…
顔ぶれとタイトルだけ見ると、10〜20代向けの軽いドラマと思われますが、色々な人生経験を経た、大人にこそ見てほしい、良質なドラマです。
ドラマは、1年に1~2本見るかどうかぐらいですが、「コントが始まる」は初回からぐいぐい引き込まれ、見終わった瞬間、
「最終回まで見続ける」
と即決。
毎週、土曜の夜が待ち遠しいし、もっと多くの人に見てもらいたいなぁと思います。
では見どころを↓
「コントが始まる」あらすじ
高校の同級生、春斗(菅田将暉)、潤平(仲野太賀)、瞬太(神木隆之介)で組んだお笑いトリオ「マクベス」は、売れないまま10年。
解散を決め、親や恋人や兄弟、お笑いをめざすきっかけになった恩師など、さまざまな人の言葉に揺れ動きながら、何とか前に進んでいこうとします。
「マクベス」にどハマりしているファン・中浜さん(有村架純)と、そんな姉を冷めたスタンスで見守るつむぎ(古川琴音)姉妹とのかかわりも軸になっています。
見どころ① ~丁寧に描かれる「マクベス」3人の心の動き~
解散を決めた「マクベス」の3人は、家族や恋人との間にも悩みを抱えています。
- 春斗(菅田将暉)…引きこもりの兄、解散を迫る父親
- 潤平(仲野太賀)…後継ぎのいない実家、自分とは違う世界=一流企業に勤める彼女
- 瞬太(神木隆之介)…幼い時から言動全てを否定され続け、絶縁状態の母親
家族や恋人との関係に抱える複雑な思いが毎回、とても丁寧に描かれています。
お笑いをやろうと二人に声をかけ、ネタを書き続けた春斗が、メンバーに対し、売れないまま過ぎた10年の責任を感じているのも切ないところです。
お笑いってネタ書く人が一番頭使って大変なのに、潤平には実家の酒屋、瞬太には社員にと誘われたバイト先があって、一人だけ行き場所がないのは、何ともやり切れません。
3人はお笑い芸人なので、基本的には、色んな場面を笑いに変えてしまえます。
ですが、笑いだけでなく、互いへの思いやり、支えあい、優しさが随所に感じられ、心にささる、染みるドラマになっています。
見どころ②~「マクベス」をとりまく登場人物~
「マクベス」の3人とかかわる人たちのキャラクターや心の動きも丁寧に描かれているのも、このドラマの魅力です。
いろいろな挫折や悩みを抱えながら生きてきた人なら、共感を覚える場面も多々あると思います。
- エリート街道をひた走るも、人生につまづき、引きこもり状態になった春斗の兄
- 真面目に生き、働いていたのに、彼氏や会社の同僚に裏切られた中浜さん
- 「何者かになりたいと思いつつ、努力して、それが叶わなかったらと思うと足がすくんで何もできない」と、“空っぽ”の人生に悩むつむぎ
ー全員がどんなふうに未来を切り開いていくのか、毎回、いや、最後まで気になってしょうがないです。
見どころ③ ~リアルすぎる主要キャスト~
「マクベス」の3人+中浜姉妹の主要キャスト全員がリアリティーあって素晴らしく、
「20代の俳優女優のすごい人だけ集めたドラマ」だと感じています。
特に、印象的な3人を挙げます。
「マクベス」潤平役・仲野太賀
TVドラマをあまりにも見なさ過ぎて、今回、初めて知りました。
演技のことはよくわかりませんが、初回、「マクベス」解散の話になったときに見せた悔し泣きは、「10年間鳴かず飛ばずの芸人生活を続けてきた人」そのもの。
「10年」という年月の重みまで感じさせる表情に、
「すごい俳優さんだなぁ」
と初回から引き込まれてしまいました。
「よく人を笑わせて、明るいけど、実はけっこう繊細な人」
を、ものすごくリアルに演じていて、実際にもこういう人柄なんじゃないかと思うくらい、自然だなぁと思います。
「マクベス」瞬太役・神木隆之介
完全に偏見ですが、CMなどで、つるっとした顔を見るたびに、
「生まれてこの方ずっと順風満帆で、深く悩み苦しんだことが全くない顔してるなぁ」
と思っていました。
実際どうかは知りませんが、今回初めてドラマで見て、
「色んな仕事でちゃんとたくさん経験積んできた俳優さんなんだ」
と偏見が解消されました。
(ファンからすれば、今さら言うな、という感じでしょうが)
自分を一切認めてくれない母親との葛藤や、人生への虚無感などを抱えた瞬太の繊細な心が伝わり、毎回、目が離せません。
「マクベス」のファン、中浜里穂子役・有村架純
「ひよっこ」と「中学聖日記」ぐらいしか見たことがありませんが、今まで女優というより、「ただの可愛い女の子」だと思っていました。
(偏見が多すぎる…(-_-))
このドラマで、その考えを改めました。
特に、演じる中浜さんが、どんなことにも真面目に一所懸命取り組んできたのに、会社にも彼氏にも裏切られた悔しさ、辛さを語り、涙した場面でのリアルさは圧巻。
うつ状態に陥ったときの表情や、泥酔したときの言動、他人に「壁」を感じさせてしまう雰囲気などなど、すべてがリアル。
等身大の20代の女性を、ごくごく自然に演じることができるから、売れっ子なんだなぁと感じました。
しめくくり
そもそも、このドラマを見てみようと思った理由は、この2点でした。
- 菅田将暉の主演ドラマは「3年A組」しか見たことがなかったので、もっと見てみたいと思った
- 脚本が、「俺の話は長い」と同じ方(金子茂樹)だったので、これも面白いかもしれないと思った
今回当たりだったので、同じ脚本の方の次回作もまた見てみたいと思いました。
このブログ「ときめき充電記」(=自分の心にささったイイものだけ書く)で、ドラマのことを書くのは、「おっさんずラブ」「きのう何食べた?」以来です。
男同士がいちゃつくのを見たいわけではなく、純粋に誰かを想う気持ちや、身近な人への優しさ、将来への悩み、全体をひっくるめたリアルさー。
こういうものが感じられて、心に響き、共感できるドラマが見たいだけです。
20年以上社会人やっていると、リアリティーや、(明るい面ばかりでなく)心の葛藤や悩みなど、深みが感じられない、薄っぺらいドラマとかばかばかしくて見てられませんから。
その点を十二分に満たしてくれる、「コントが始まる」。
ほんとにおすすめです。
公式サイトはこちら⇒「コントが始まる」
では。
アラフォー独身女・はんまゆ
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